夢ある者に、幸あれ。

耳の聞こえない私が、勝手に紡ぐDiary

『推せる』は永遠ではないと気づくには、遅すぎた

.








推せる幸せは永遠に続かないかもしれない。


そう危機感をもって推すことを決意した、2019年の始まりだった。



これは私の、2019年1月4日、彼が向こうに行ってしまったと知ったときから、5月1日までの118日間の備忘録。












.











私は普段、ジャニーズJr.(当時)の「SixTONES」のオタクです。
SixTONESにハマったのは2018年末のことですが、このブログの主な話題となる「アバンティーズ」のファンになったのは2017年。まだ高校生の頃でした。

私が初めて「オタク」になったのが彼らでした。




思い返してみれば、アバンティーズのメンバーである赤髪の彼が向こうに行ってしまってから時間がかなり過ぎてしまいました。
このはてなブログを見ている方々はジャニオタの方が多いと思うのでアバンティーズの紹介を少々させて頂きます。



アバンティーズは、2011年にYouTube活動を始め、全員まだ20代と若いですが、活動開始がとても早く、日本のYouTuberの中では一応ベテランの域に入ります。
あのフィッシャーズ、水溜りボンドよりも早く、そして長い。それを中学生から始めたと言うから驚きです。

持論ですが、アバンティーズの魅力は動画編集。
若者らしいポップの雰囲気を持った編集で、目に楽しいというのが私の感想です。







私はちょうど2018-2019シーズンは大学受験生として頭を抱える日々が続いていました。
部活も最高学年として全国を目指す日々でした。

だから、「4人」のアバンティーズと会ったのは2018年の春にあったファンミーティングが最後でした。

そのファンミーティングで赤髪の彼に手話をしてもらえたのが今でも忘れられません。ほうれい線をくっきりと見せた笑顔で。
その笑顔をモチベーションにして、受験に集中しようと離れたアバンティーズの現場。でも、それなのにこの事を後悔する日が来るなんて思わなかったんです。


赤髪の彼は、アバンティーズの動画を誰が担当しても最終的に編集の最後のチェックを担当をするという、アバンティーズの『ブレーン』と言われるぐらいとても、とても、大きな存在でした。




彼が居なくなって、その大きさを私は痛いほどに分かってしまいました。








.




《 2019年1月4日 》


朝に青い背景と「UUUM」という文字と共に飛び込んできた彼の訃報。それも1月1日にいなくなったという事実に足から崩れ落ちた。

そんな、まさか。

よりによって、そんなめでたい日に。

耳を疑うような言葉が並んでいるページを見ても、信じていたくなかった。
まだ彼は生きていると思えてならなかったから。
他の著名なYouTuberが悲しみのお言葉のツイートをどんどん上げていっても、自分だけはそれを認めたくなかった。


だって。


2018年末にようやく念願だった登録者100万人を突破したばかりだったのに。

手が届かないほどに上へ、上へ行っちゃうはずだったのに。

4人でずっと笑い合いながらやって行くはずだったのに。


受験が終わったらすぐ会いに行くつもりだったのに。





タラレバは意味が無いと分かっているけれど、それでも願わずにはいられない。

「 もしも、あの日 ____ 」と想像しては頭を掻きむしる日々が続くのだと気が遠くなるような気がした。


そして、誰よりも真近で赤髪の彼を見ていた他の3人のことを思うと苦しくなった。








彼は、新年の訪れというめでたい日に向こうへ去っていった。








.





《 209年2月27日 》


彼のお別れ会の日。

学校の週1登校と奇跡的に1日だけズレたことで、行けることになった彼のお別れ会。
もう後悔したくないと決めていたから、行けると分かった日にすぐに東京への夜行バスを予約した。


たくさんのファンが来ていて、本当に彼はすごい人でこんなにも愛されていたんだと実感して、初めて泣いた。

約2ヶ月、ずっと出てこなかった涙がようやく出てきた。




彼は、天才だった。

編集技術において圧倒的なテクニックを持ち、ファンからもYouTuberからも愛される天才だった。


ファンだから贔屓目に見るところはあるかもしれない。
それでも本気に思っている。



彼は天才だ。







でも、彼は本当にいなくなったんだ、って残酷に実感してしまった。



実感したくなかったのに。



こう形にされちゃ実感してしまうじゃないか。






.






《 2019年3月8日 》



アバンティーズが復活した。

帰ってきてくれて、本当にありがとう。






.





《 2019年3月23日 》


SixTONESの横アリ単独公演の翌日。

アバンティーズが復活して初めてのファンミーティングに、SixTONESのMr.ズドンで筋肉痛になった右腕を携えながら参戦。

思い返してみればこの日、ファンミーティングツアーのオーラスだったから落選覚悟だったのに、まさかの当選。

家で泣き叫んだ。父に怒られた。

SixTONESの自名義が22日公演に当選したのも…、もしも1日ズレていたらと思うと。




きっとこれを奇跡と呼ぶんだろう。





一年ぶりに久しぶりに見た三人に涙が溢れた。
長年いた仲間と離れて本当に辛いはずなのに、帰ってきてくれてありがとうとしか言えなかった。ありがとう。


でもやっぱり目立つ髪をした彼がいないとこんなにも寂しいんだということをまた一度、実感してしまった。



最後の所属事務所からのサプライズビデオにはもう涙腺が崩壊した。
4人の写真やビデオ、そして事務所の方々からのメッセージ。それを見て目頭を抑える3人の姿は見ていたくなかった。


彼のお別れ会を開催してくれたこともそうだけど、あったかい事務所で良かった。彼らをそっと支えてくれる事務所が本当に最高です。本当にありがとう。




「過去も今も未来もアバンティーズです」




まだ23歳の彼ら。

こんなにも強いんだなって思った。















.








「推せる」のは本当に永遠ではありません。

正直、この事を経験しなければこの事に気づくことはできなかったと思います。


私は彼に影響されて、ある夢を追いかけています。
私にとって、彼は恩人です。今まで聞こえないことにネガティブな思考しかなかった私に彼は新しい世界を見せてくれました。

だから夢を叶えて、彼に会いたかった。
あなたのおかげで夢を見つけましたって報告できたらなって夢見ていました。


けれどそれはもう叶いません。



SixTONESに出逢って、様々なお知らせが飛び込んでくる時に彼を思い出します。やった後悔よりやらない後悔の方がずっとずっと心に残り、苦しくなります。



SixTONESがデビューしてからファンクラブに入ろうと思って、ジュニア情報局に入ってない方々に言いたいです。本当に今入ることをオススメします。強制はできませんが、いつか後悔する確率は高いです。



私は、『推せる』は永遠ではないと気づくには、遅すぎました。


だから、これから全力で推していきます。


そうすればきっと未来の自分はあの時『推せなかった』ことに後悔することは少なくなると信じています。

皆さん、今の彼らを存分に推していきましょうね!!
そして笑顔で後悔のないヲタ活を送れますように!





みんなの未来に幸あれ!









.